
10000mAhでTYPE-Cが3ポートのモバイルバッテリーは珍しい。普段は充電器として使い、いざという時にモバイルバッテリーとして使用する!という製品だと思う。TYPE-Cで3台同時充電可能だが、充電器モード、バッテリーモードで出力が違うので要確認。ちなみにサムネ用に縦置きにし写真を撮ったが、不安定になるのでおすすめしない。

iPhoneとMacBook Airを接続すると、MAX20Wではなく19.2Wと18.5Wになったが、機器側の制御も入るので許容範囲だと思う。
スペック|ぱっと見!概要

・1ポート使用:最大45W出力
・2ポート使用:最大40W出力
・3ポート使用:最大45W出力
・1ポート使用:最大67W出力
・2ポート使用:最大65W出力
・3ポート使用:合計65W出力

出力は最大を表示、接続機器によってW数は変わるので目安程度に見ています。
モバイルバッテリーとして使うか、充電器として使うかで出力が変わる。ちなみに本体への充電はプラグでも、TYPE-Cポートどれからでも充電できる。
パススルー:先に接続デバイスが満充電されると、次に本体へ充電される。20W以下の出力で充電される場合は、モバイルバッテリーと充電端末、両方同時に充電される。
スペック表
項目 | 詳細 |
---|---|
型番 | CIO-MB67W3C-10K-P2 |
サイズ | 約 64 × 104 × 31 mm |
重量 | 約 308 g |
バッテリー容量 | 10,000mAh |
ポート構成 | USB-C × 3ポート |
入力 |
AC入力:100-240V AC, 50-60Hz, 1.55A USB-C1/C2/C3:5V=3A / 9V=2.22A / 12V=1.67A / 15V=1.34A / 20V=1A (最大20W) |
出力(充電器モード) |
USB-C1/C2/C3:5V=3A / 9V=3A / 12V=3A / 15V=3A / 20V=3.35A(最大67W) PPS:3.3–11V=5.00A(最大55W) 2ポート同時:45W+20W または 30W+30W(最大65W) 3ポート同時:20W+20W+20W(最大60W) |
出力(バッテリーモード) |
USB-C1/C2/C3:5V=3A / 9V=3A / 12V=3A / 15V=3A / 20V=2.25A(最大45W) PPS:3.3–11V=4.05A(最大44.55W) 2ポート同時:20W+20W(最大40W) 3ポート同時:15W+15W+15W(最大45W) |
対応急速充電 | PD3.0 / QC4.0+ / PPS |
パススルー機能 | 対応 |
サイクル回数 | 約300回 |
蓄電時間 | 約130分 |
その他機能 | 液晶ディスプレイ(残量表示/出力/Nova Intelligence・NovaSafety2.0表示) |
サイズ感



300g超えはずっしりしていて大きい。MagSafe対応ではないが、iPhone 16 Proの背面にきっちり収まるサイズ。サイズは数値で見るより大きく感じた。背面に重ね充電しながら使うのはきつい。
iPhone :厚み8.25mm
SMARTCOBY Pro PLUG II 67W3C:厚み31mm
実測レビュー|充電・温度・容量など

温度は約60℃近くまで上がった。
モバイルバッテリーとして使用中、室内温度は26℃で熱くなった個所は、側面とTYPECポート付近が熱くなっていた。
NovaSafety機能は正確な発動条件は分からないが55℃で機能がONになった。
充電中MacBook にはMAX43Wで充電され、モバイルバッテリーの残量が50%を切った付近から23Wくらいの出力に落ちた。
次は充電器として使用中に、どれくらいでNovaSafetyが機能するのか温度測ってみてると、だいたい60℃くらいで機能がONになっていた。条件はコンセントにプラグを接続、MacBook Airを充電、出力が高めなのでiPhoneに比べ熱くなっていた。その後50℃台まで低下していたので、機能が働いたのだと思う。
容量と充電時間|使用感

・実容量 : 5941mAh (10000mAh)
・モバイルバッテリーへ充電時間:約130分
※ 上記は計測環境・条件で変わるため目安です。
3台同時に充電する場面では、そもそもケーブル本数が増えるため取り回しは良くありません。1day使いの補助運用(メインは充電器)がもっとも快適だと感じました。ノートPCを充電すると出力が40W超えになりやすく、出力が高いと当たり前ですが、みるみる容量が減る点も理解しておくと不満が出にくいです。
ケーブル一体型軽量モデルの記事もあるのでよかったらどうぞ。

機能|Novaについて

このモバイルバッテリーにはNovaの名前が付いた機能が2つあります。簡単に言うと安全機能と、便利に使える機能が搭載されています。液晶画面3ページ目。
またこの機能が働いているか確認でき、ONになるとその機能のマークが点灯する。特に操作する必要もなく自動でオン/オフになり便利。
詳しく|Nova Intelligence(ノヴァ・インテリジェンス、自動出力振り分け機能)
自動で振り分けてくれるだけでなく、ポイントはどこのポートに挿しても、適した電力を振り分けてくれる。よくあるモバイルバッテリーは最大出力ができるポートが決まってたりする。小さな違いかもしれないが、便利な機能。
詳しく|NovaSafety2.0(ノヴァ・セーフティ、安全保護機能)
温度監視、温度調整、製品保護の機能。監視し温度の調整を自動で行ってくれる。また製品の安全な仕様と耐久性を高める。温度は季節や場所で変わりますが、CIOは25℃くらいで使う事をおすすめしている。熱い夏、野外で使うのはやめた方がいいですね。
AnkerのActiveShield機能と似たような機能だと思う。
液晶表示|

インプット、アウトプットで矢印の方向が変わる、ワット数は合計出力。

個別表示は本体へ充電も表示、ワット、ボルト、アンペアが表示される。本体へ充電中も、詳細が表示される。

AC(充電器),DC(モバイルバッテリー)表示
電力振り分け、セーフティ機能のオン/オフ。
液晶画面が少し暗めに感じたが、見やすさは問題ないと思う。バッテリー節約のためか。
SMARTCOBY Pro PLUG II 67W3C

モバイルバッテリーとして10000mAh300グラム超えは重いが、TYPE-C 3ポートは珍しいので、ある意味いい製品だと思う。
メインは充電器、補助的にモバイルバッテリーとして使うモデルかなと思う。持ち運びには必ずケーブルが必要となるため、荷物が増える。また壁コンセントに挿す位置によっては、本体が重いため抜けやすい。
購入検討する場合、上記がチェックポイントですが、それ以外はパススルーや出力が個別に表示されたり、電力自動振り分け機能や、安全保護機能などがあり、稼働しているかどうかまで確認できる。同時充電する端末が多い方には、TYPE-Cが3ポートあるため、本体は大きいがすっきりするかもしれない。
意外とおすすめしたい方は、充電器を探している方かもしれない。モバイルバッテリーの機能も10000mahでは大容量とは言えないが、いざという時に持ち出せる。使用するスタイルによって良くも悪くもなるので、今一度スペックや環境をチェックしてほしい。
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